米ヒューストン大学の研究チームは、個人に対して「COVID-19の感染リスクを最小限とした行動」を促すための、リアルタイムな感染リスク評価システムを開発し、スマートフォンアプリとしての提供を開始した。
同大学が明らかにしたところによるとこのアプリは、目的地・移動手段・移動時間帯などの入力値に対して、COVID-19の感染リスクを最小とした上での移動経路等を提案することができる。システムは公共交通機関や食料品店、レストランなどの混雑状況などだけでなく、予防接種率や文化的要因(例えば、あるエリアでのフェイスカバー率、つまりマスクをしてもよいと思っている人の割合など)を考慮し、ユーザの希望に沿った最も安全な移動経路を提供するというもの。
これまでも、スマートフォンを利用したCOVID-19の追跡・接近情報の提供アプリは多数存在しているが、これらは大多数の住民がアプリを利用し、かつそのほとんどが必要な情報を提供した場合のみに効果を発するという限界があった。本アプリは既存システムの限界を排するのみならず、利用拡大はCOVID-19のさらなるパンデミック抑止に資する可能性があるとして、アプリの利用促進を求めている。
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