OptumによるヘルスケアAIに関する年次調査で、ヘルスケア関連企業の幹部における実に4人に3人が「臨床業務以外の事務処理など、管理プロセスの自動化においてAIを信頼している」事実が明らかにされた。
同社が15日明らかにしたところによると、今回の調査では病院や保険会社、ライフサイエンス企業などに勤務する上級管理職500名を対象としたという。調査から得られた他の主要な知見は下記の通り。1. 回答者の96%が「AIは健康の公平性に資する」とし、94%が同時に「医療においては責任を持ってAIが使用されるようにする義務がある」とする 2. AI関連のパートナーシップについては89%が「AI技術特化企業よりも、データや分析に特化した企業との提携」を望む 3. 実に85%が「AI戦略がある」、48%が「実際にそれを実行している」と回答 4. AIに期待する可能性として41%がバーチャルケア、40%が診断と予後予測の改善、さらに医療画像解釈などが続いた。
「健康増進を見据えたAIに対する熱意」は業界としても十分である一方、組織として導入を進めるには収益性の高いものや、リスクの少ない非臨床領域の効率化が優先される傾向があるなど(過去記事)、まだその活用は黎明期の域を出ない。ただし、ヘルスケアのリーダー達が眺む未来には、確かに「AIの存在」がそこにある。
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