米Mayo Clinicは26日、Mercyとの10年間に及ぶ新たな連携協定の発足を明らかにした。Mercyは全米25大ヘルスシステムの1つで、毎年数百万人を超える人々にケアを提供している。
Mayo ClinicとMercyは、統合型電子カルテを米国内においていち早く採用し、10年以上に渡って膨大な治療成績と各種臨床データを収集してきた。一方、近年までこれらの情報は構造化されておらず、データの分析的利用は困難だった。プライバシー保護されたクラウドベースの技術アーキテクチャおよびAI技術の活用により、両者はこの集約された臨床非識別化データから、疾患を早期に特定し、最善の治療オプションを特定するためのアルゴリズムを生成しようとしている。
Mayo Clinic Platformの社長で救急医のJohn Halamka氏は「このユニークな連携は、データと人間の専門知識を新しい方法で結びつけることで、医療におけるイノベーションへの障壁を取り除くだろう」とする。両者が保有する全てのデータは非識別化され、分散型データネットワークで保護されるため、MayoとMercyは組織間でデータを抽出または転送することなく、広範なアウトカムに対応できる分析環境を得る。
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