Teladoc x Amazon -「Teladoc on Alexa」の提供を開始

自宅において、ハンズフリーで一般診療にアクセスが可能となる。新型コロナウイルス感染症に伴う遠隔診療の普及で急速な成長を遂げたTeladoc Healthはこのほど、Amazon Echoシリーズに対応した、音声起動によるバーチャルケアの提供を開始した。

Teladoc Healthが明らかにしたところによると、当面は米国を中心として、24時間365日に渡りTeladocのケアプロバイダーへの接続が可能となる。当初は音声のみで提供されるが、近日中にビデオ診察も可能になるとしている。対応するEchoデバイスに「アレクサ、医師と話したい」と言うと、まずTeladocコールセンターに接続される。その後、一般的な感冒やアレルギー症状など、比較的緊急性の低い健康ニーズについては遠隔診療が設定され、Teladocの医師から利用者のEchoデバイスに折り返し電話がかかってくる流れとなる。1回あたりの費用は、保険加入がある場合は0ドル、保険がない場合でも75ドルと低額での利用が可能となる。

Teladocの最高製品責任者であるDonna Boyer氏は、「Teladoc HealthとAmazonのコラボレーションは、医療アクセスへの障壁を取り除くための新たな一歩だ。我々のバーチャルケアをEchoデバイスに統合することで、ユーザーが医師とつながるための革新的で利便性の高い方法を提供できる」と語っている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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