医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例最新医療AI研究QuantCRC - 大腸がんの再発を予測する病理AI

QuantCRC – 大腸がんの再発を予測する病理AI

病理学は医療AIによる飛躍が期待できる領域の1つであり、病理標本のデジタル化とあわせて開発が加速している。米メイヨークリニックのチームは、大腸がんの病理検体画像をAIアプローチによる定量解析で、患者の「無再発生存」を予測する研究を行っている。

Gastroenterologyからオンライン公開された研究では、大腸がんのHE染色スライド6,468枚から開発されたアルゴリズム「QuantCRC」の性能を評価している。QuantCRCは、大腸がん検体のデジタル画像から15個の定量的パラメーターを解析し無再発生存を予測できるが、これは既存手法による予後予測を有意に上回るものだった。チームでは、QuantCRCにより、再発リスクが低く補助化学療法が不要な患者群の特定、再発リスクが高く集中的なフォローアップが有効な患者群の特定、などが可能になるとしている。

研究責任者でメイヨークリニックの病理医であるRish Pai氏によると「このアルゴリズムは、画像をその腫瘍に固有の数値群に変換する。我々は解析した多数の腫瘍から、どの特徴が腫瘍の挙動を最も予測しやすいか学ぶことができた。このアルゴリズムは、治療とフォローアップを導く新たなツールとなる」と述べた

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1. 岡本 将輝
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員准教授など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. 杉野 智啓
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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