医療AIの急速な利用拡大は、精神科領域も例外ではない。当メディアでも多数のメンタルAIテックを取り扱ってきた。Analytics Insightはこのほど、「メンタルヘルスケアにAIを用いるトップスタートアップ5選」を明らかにしている。
30日同社が公開したところによると、米国から3つ、ドイツおよびトルコから1つずつの計5社が選定されている。明確な選出基準は示されておらず、あくまで取り組み事例として参照するのが望ましい。
– Sntio Solutions(カリフォルニア州サンフランシスコ): ウェアラブルデバイスを利用したバイオマーカーモニタリングと、得られた生体情報に基づくデジタル治療の提供。認知行動療法を根幹とし、不安・うつ・双極性障害などに向けた新しい治療アプローチにAIを導入している。
– Clarigent Health(オハイオ州メイソン):自殺リスクを含む種々のメンタルヘルス評価に「音声バイオマーカー」を用いるスタートアップ。当メディアでも本年1月に取り扱った(過去記事「Clairity – 音声から自殺リスクを推定するAIアプリ」)
– 7Cups(カリフォルニア州パロアルト):専門カウンセラーやコーチによる瞑想およびブレスワークの提供。ユーザーは24時間いつでもオンラインセッションを匿名で受けることができる。1対1のチャット接続にAI技術を適用し、最適な人選を実現するとしている。
– MindDoc(ドイツ):気分のトラッキングサービス。日々行われるAIからの問いかけに答えさせることで、うつ症状を含むメンタルヘルス不調を早期に捉える。医療者との連携を強化しており、モニタリング結果は定期的なドキュメントとして自動生成・共有される。
– Meditopia(トルコ):パーソナライズされた瞑想セッションによって、ストレスの軽減、および睡眠の改善を狙う。同社はこれまで11の言語で、1800万人を超えるユーザーをサポートした実績を持つ。
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