医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例AIを巡る医療経済・政策米ノースイースタン大学 医療AI研究所の新設を公表

米ノースイースタン大学 医療AI研究所の新設を公表

米ボストンに所在するノースイースタン大学は先週、ヘルスケア領域における問題解決を目指した新しいAI研究所の設立を公表した。”Institute for Experiential Artificial Intelligence”と名付けられたこの組織に対し、大学は5000万ドル(約54億円)の予算割当を表明している。

ノースイースタン大学の公表によると、50名の同大教員や研究者が新組織での活動に取り組むほか、30名の新規雇用によって研究開発スタッフの充実を図るという。AIツールやソリューションの開発には、ヘルスケア産業・政府・NGOなどの各団体と協調した積極的な共同研究の推進を見込んでいる。

ノースイースタン大学学長であるJoseph Aoun氏は「AIの真の将来性は人の能力を置き換えることではなく、人類の活動を最適化することだ」と話し、特にヘルスケア領域におけるAI技術が人類繁栄の手段となり得ることを強調する。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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