Vouched.ID – AIによる新患登録の自動化システム

新規患者における現行の登録作業は複雑で時間を要するため、医療機関における一連のプロセスには改善の余地が多大にあった。米ニュージャージー州・ペンシルベニア州・ニューヨーク都市圏において、4,800人の医師を擁する大規模ヘルスケアプロバイダーのアトランティック・ヘルス・システム(AHS)はこのほど、Vouchedとの提携による「AIを活用した新患登録システム」の稼働を開始した。

18日にAHSが明らかにしたところによると、Vouched社の独自AI技術「Vouched.ID」によって、運転免許証などの写真付き身分証明書から、実際の顔画像と比較することで迅速かつ高精度な本人確認を実現するという。対面でのワークフローをオンラインで事前に再現・自動化することが可能となり、プロセスの簡略化によってケアチームへのアクセスが改善する。また、同技術は遠隔医療の下でさらなる恩恵を与えるとみられており、実際にAHSでは遠隔診療における本人確認にも実導入している。

VouchedはAIとコンピュータビジョンに強力な技術を有し、本人確認システムとして70ヶ国以上、600以上の政府機関発行身分証明書に対応している。近年、ヘルスケア領域への拡張をみせており、AHSとの取り組みが今後の足がかりになるものと言える。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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