医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例リアルタイム手話翻訳AI「ChatSign」

リアルタイム手話翻訳AI「ChatSign」

手話は聴覚障害者と非聴覚者の間における主要なコミュニケーション手段である。ニューヨーク大学アブダビ校の研究チームは、リアルタイムで手話と音声・テキスト間の双方向変換を可能にする手話翻訳技術のAIシステム「ChatSign」を開発し、同大学プレスリリースで発表した。

本システムは、アメリカ手話およびエミラティ手話(アラブ首長国連邦で用いられる手話体系)を対象とし、カメラ入力を用いて手話を取得、映像中の手指および身体動作を解析することで、手話情報をリアルタイムにテキストおよび音声へ変換することを目的としている。さらに、双方向コミュニケーションを想定し、手話から音声・テキストへの変換機能に加え、音声入力を手話表現に変換して提示する機能も備えている。なお、テキスト出力は英語およびアラビア語で生成されることを想定している。

本開発は、リアルタイム手話通訳技術の実装を通じて、医療現場のみならず教育現場や公共サービスなど、多様な環境における言語アクセシビリティの向上を目指している。研究者は「本システムは、大学における研究成果を社会課題の解決につなげる取り組みの一例であり、研究・教育・イノベーションを通じて、より包摂的でつながりのある社会の実現を目指している」と述べている。今後はUAE国内での試験導入を拡大し、その後、国際展開を目指す。詳細は公式ウェブサイト(https://www.chatsign.ai/)を参照されたい。 

参照文献:

NYU Abu Dhabi Launches AI System, ChatSign, Pioneering Real-time Sign Language Accessibility

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Kazuyo NAGASHIMA
Kazuyo NAGASHIMA
長島和世 群馬大学医学部卒(MD)、The University of Manchester(MPH)。WHO/EMROにて公衆衛生対策に従事。2025年度より、アラブ首長国連邦にて、プライマリーケア診療。
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